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時代を超えた夢が生んだ翼、ハンググライダーが、あなたを空へと誘う。


ハンググライダーはなぜ飛ぶの


ハンググライダーはなぜ飛ぶのか

飛行理論というと難しそうだが、自分がなぜ飛ペるかを知っておかないと、上達することはもちろん、 セーフティフライトを続けることもできない。 空気速度の違いが揚カに ハンググライダーが飛ぷ様子は、見るからに気持ちがよさそうだが、なぜ、あんな簡単なパイプと布でできたものが空を飛べるのだろう。  これは、実際の飛行練習に入る前にきちんと理解しておかないと、飛び始めてから起こるさまざまな状況に対応できず、困ったことになる。 ハンググライディングは、本能だけではやっていけないのだ。 さて、飛行中のハンググライダーの一部を、キールと平行に切断した面を、翼断面(図1)という。 この翼断面にあたった空気は、上面と下面とにわかれる。上下にわかれた空気が翼断面の後端で同時に出会うものとすると、カーブを描いている上面側を流れる空気は、下面側に比べて距離が長い分だけ速く流れなければならない。 ベルヌイの定理によって、流れの速い上面側の圧力が低下し、下面側の圧力との差が生じて、翼に下から上へ向かうカ、つまり浮き上がろうとするカ、揚力(LIFT)が作用することになる。 また、翼の下方から来る空気の流れは、翼にあたった後、翼に沿って下方に流れる。この運動方向の変化によって、翼は斜め上方へのカ、抗力(DRAG)を受ける。  図2は、揚力と抗力の発生方向を描いたもの。揚力と抗力の合成で、空気力というカが発生している。 このカのおかげで、ハンググライダーはクルクルと大空を舞うことができるのだ。揚力と抗力の大きさは、図内の式で表される。 この式から、ある一つのハンググライダーでは、ρとSは一定と考えられ、CL、CDは迎え角によって決まる。 また、揚力、抗力ともに、対気速度の二乗に比例し、対気速度が二倍になると、四倍のカが発生することになる。  ハンググライダーが安定した飛行を行うためには、空気カと重力がうまくつり合う必要がある(図3)。

ハンググライダーのターン

迎角が小さくなると、空気力も小さくなり、重力の方が勝って、グライダーは降下角度と滑空速度を増す。 反対に、迎角が大きくなると、空気力も大きくなって、重力に勝り、グライダーは降下角度と滑空速度が減少する。 ただし、迎角を大きくしすぎると、真上面を流れる空気が、翼からはがれ始め、グライダーは失速状態になってしまう。 失速すると、降下速度が急に大きくなり、コントロールがききにくく、または、きかなくなって、危険だ。要注意。  ハンググライダーでターンをしたい時は、曲がりたい方向に、コントロールバーの内側で体重移動する。 すると、移動した方にグライダーは傾き、傾いた方にセールが引っ張られ、左右の翼の形が少し変化する。 傾いた側の翼の抵抗が増し、速度が減少し、他方の翼は速度を維持しているため前に出るかっこうになって、ターンが始まる(図4)。  ターン中のグライダーは、直線飛行の時よりも大きな揚力が必要だ。直線飛行の時と同じ速度でターンを始めると、揚力を維持できるだけの速度でないので、揚力が小さくなり、降下速度が増加する。 といっても、ただ速く飛ぶのがいいということではない。加速、減速を、そのときどきに応じて使いわけられるよう、練習あるのみ。 スピード管理がしっかりできる人は、優秀なフライヤーになれる。

ハンググライダーのポーラーカーブ

 図5は、グライダーの性能を表わす、ポーラーカーブと呼ばれる性能曲線だ。 縦軸に沈下率、横軸にスピードを示している。 この図から、最良滑空比時の速度(A)、最小沈下速度の時の速度(B)、失速速度(C)が求められる。 Aは、0点からこの性能曲線に接線を引いて交点を求め、その時の滑空速度を見ればわかる。 Bは、沈下速度が最も小さい点、つまり、この性能曲線の項点を求め、その時の滑空速度を見る。Cは、この性能曲線の最小の滑空速度を見て求めることができる。  しかし、このように便利に見えるボーラーカーブは、あくまでもめやすにすぎない。各グライダーの調整のしかた、フライヤーの抵抗、セールの張り具合などによって性能は変わるため、ボーラーカーブは、一機ごとに違うのだ。 フライト技術に自信が持てるようになったら、オリジナルのボーラーカーブを作ってみれば、無駄のないフライトをするための参考になるだろう。 ただし、これも正確な数値ではないことを忘れないでおくこと。 滑空比という言葉が出てきたが、これは、揚力と抗力の比のこと(L/D)。 滑空比が1対7のグライダーといったら、無風時に、高度差100mなら700mの距離を飛べるというわけだが、自然に無風状態ということは、まずない。 これもまた、一つのめやすにすぎないのだ。

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